中国のNBAチーム?? なぜヒューストンロケッツに中国系の広告が多いのか?
*こちらの元記事は「DailyChips」より転載しています。下記の記事は一部リンクが切れていたり、画像が連れている場合がございます
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皆さんこんにちは、Miami3です。春に向けて気温が上がるのに比例してNBAはめちゃくちゃ熱いですね!
さて、今回のテーマはヒューストンロケッツについてです
それでは早速まいりましょう!
記事の要約
1. ロケッツは意図的にアジア系を獲得している
2.理由は市内にあるチャイナタウン需要
3.中国国内でもロケッツの人気は絶大
4.中国のNBAアカウントフォロワーは3300万人!
5.恐ろしい規模の中国需要を取り込むロケッツを公式が中国チームと認める!?
前書き
ロケッツと言えば昨シーズンNBAでウェスタンカンファレンスファイナル(ベスト4)までたどり着いてあの王者ウォーリアーズをゲーム7(最終戦)まで追い込んだ3ポイントとゴール下のシュートを徹底させる攻撃スタイルで現代NBAの申し子のようなチームです
今シーズン序盤は調子がいまいちでしたが、徐々に成績を上げてきていますね
しかし当ブログが今回取り上げるテーマはそこではありません
取りあえずこちらの画像をご覧ください
この3枚の画像の共通点に気が付く方はいらっしゃいますか??
まあ1枚目が大ヒントになり過ぎてるんですが、そうその答えは・・・・・・・・・・
3枚とも中国関連である、ということです
1番上が中国語版のロケッツのユニフォームで「火箭」はロケットを意味します
そして2枚目の画像はゴールポストの広告を見てもらえば分かると思うのですが、「中国比克」と書かれていますね
この比克は中国語発音(bike)で英語ではピークと発音し、中国の大手スポーツ用品メーカーの名前です
このブランドと契約しているNBA選手はドワイト・ハワードやトニー・パーカーなどですね
さらに3枚目は中国のファンたちの画像です
まるで中国のNBAチームの様ですよね??
そこで今回のテーマなのですが、「なぜヒューストンロケッツは中国系の広告などが多いのか」ということについて語っていきます
中国系の広告が多い理由
そもそも論として中国の近年の経済発展で市場として中国を向くことは全世界のトレンドです
最初のユニフォームの画像もロケッツだけでなくレイカーズだって「湖人」というファンタジーに登場しそうな名前でユニを作っています
ただロケッツはそれ以外でも特に多いので今回は取り上げてみました
それではまず所属選手からロケッツを探っていきます!
所属選手(引退現役問わず)
姚明
NBAのアジア人を語るうえでこの選手だけは絶対に外せません!
もう引退して10年近くなるのですが(2011年引退)未だにバスケが好きにアジア系に絶大な影響を与えている選手が姚明なのです
中国が輩出した総ての選手の中で最高の素材、能力、才能を兼ね備えていました
登録身長229㎝、体重141㎏と歴代センターの中でも飛びぬけた恵体の持ち主で非常にブロックが得意な選手でもありました
そして何よりも凄いことが、姚明はNBAドラフトで全体1位指名されたことです
全体1位といえば、グレッグ・オデンやクワミ・ブラウン、アンドリュー・バイナム等と同じ
レブロンジェームズやカリーム、マジック・ジョンソンなどNBAでもレジェンドといわれるプレイヤーたちと同じなわけです
最高に高い期待値でリーグに加わった姚明は、そこから8年間にわたって連続でオールスター選出されるなど高い能力を示し続けました
最高のシーズンでは平均25得点、9.4リバウンド、2.0ブロックを記録するなどリーグを代表するセンターと明言できるレベルでした
しかし怪我に非常に弱く8年間のシーズンで80試合以上(全82試合)出場できたシーズンはわずか3シーズンに留まり最終的に怪我が原因で引退しました
ジェレミー・リン
アメリカのみならず、アジア圏全体でかなりの知名度を誇る台湾系アメリカ人プレイヤー「ジェレミ・ーリン」
彼が世に出るきっかけとなったのは2012年のある試合からです
当時リンはニューヨークの名門チーム「ニックス」にお試し契約中の身分でいつ解雇されるか分からない状況でした
そんな中たまたま1軍のロスター(チームメンバー)が不足していたため声を掛けられてNBAでプレーするチャンスがもらえたリン
対戦相手はニュージャージーネッツ(以下ネッツ)でした
ネッツのディフェンスをするすると攻略して得点を重ねるリンにニューヨーカーは熱狂しました
見事勝利を収めたニックスと大爆発したリン
*当時の試合↓
The Jeremy Lin Show Vs. New Jersey Nets (2/4/12)
その後もオールスターレベルの活躍を連発してリンは一気にスターダムを駆け上がりました
当時の熱狂具合とリンの名前からLin+Insanity(狂気)=Linsanityと呼ばれました!
また日本のNHKも実際に現地で取材をして放映しています
その後リンは契約面の問題でニックスを去りロケッツに移ります
ここで複数シーズンの間プレイしたのち各チームを色々と渡り歩いて今や1000万ドル(10億円)プレイヤーへ
まさにアジア系の青年がアメリカンドリームをつかみ取りました
チャイナタウン
アメリカには様々なエスニックマイノリティ(小規模民族)が暮らしています
その中でアジア系とひとくくりにされて約1500万人ほどいます(*英語ソース)
その中でも数が多いのが中国系でアメリカ中にチャイナタウンがあります
つまり、中国系、ひいてはアジア系を引きつける施策がマーケティング的にはある種の正解な訳です
そこでロケッツの地元のヒューストンにはチャイナタウンが存在するのかということについて調べてみました
ウィキペディアからの情報になりますが、ヒューストンには基本的に2つのチャイナタウンが存在していて元々は市の南西部にありました
このチャイナタウンの規模はアメリカ南部では規模としては最大級であるようです
そして独身者が多く住む新たなチャイナタウンも形成されているとのことでした
また「マーキュリーニュース」というサンノゼに本社を構える新聞の記事によると(*英語ソース)ヒューストンのチャイナタウンは全米ベスト10にランキングされています
こう考えればヒューストンのマーケティングが中華系に向かっているのも納得できるのではないでしょうか?
中国内でのNBA人気
中国内市場
さらに今度は中国のスポーツ市場について考えていこうと思います
中国の通信会社である新華社が今後の中国国内の今後のスポーツ業界の成長予測を記事にしていました
記事による2025年までに2.5兆円の市場規模となるようですね
さらに驚異的な情報も入手しました
香港の日刊紙「South China Morning Post」によると中国国内のソーシャルメディアのNBA公式アカウントのフォロワー数が何と3300万以上(*英語外部リンク)
これは全世界で使用されているツイッターでのフォロワーよりも600万も多いのです!!
600万といえば日本では兵庫県の全人口よりも多いですね(汗)
更にウェイボという中国版ツイッターでNBAのプレイオフ時期に29億回の動画視聴回数を記録しています
正に中国でNo.1人気のスポーツがNBAであると言えるでしょう